島津麹店の想い

日本の伝統食文化を守る

100年以上続く石巻唯一の糀製造所を守らなくてはいけないと強く思いました。100年以上続くことはそれだけ先代たちがお客様を大切にし、良い商品を提供しつづけ、お客様のお陰でなりたっていたという事実です。本当にお客様の応援や取引業者様に感謝です。

 震災の影響で簡易食ではなく、自然で本物の素材や食品の大切さを感じられた影響で日本の伝統食や発酵文化が知れば知るほど好きになっていきました。私自身、発酵食品の中で一番好きな商品は味噌になります。味噌の味で一番大切な素材は『生糀』です。大豆が良くても、糀が分解力が弱いと良い味噌ができず、塩がけが高級でも仕上がりのバランスに違和感がでてしまいます。島津麹店の「生糀」は地元食材のササニシキ米100%にこだわり契約農家様方と長年の取引をしていただけているお陰でなりたっており、感謝の気持ちです。

食を通じて笑顔で溢れる
社会への貢献を目指す

糀は『人』と「人」のコミニケーションツールだと強く感じます。古来から味噌をつくると近くの誰かにプレゼントする習慣が日本人はありました。また、味噌を仕込むのにも適切な時期があり、自然と人間の共存がとても大切です。これからの時代は味噌づくりや甘糀(甘酒)を通して家族のコミュニケーションがより楽しく生活できるように情報発信を続け、商品をまじめに造りつづけます。

これからの時代はSDGsにそった価値観を糀業界の中にも浸透させ、昔ながらの良い習慣と現代の科学的データの融合で新たな価値を商品とサービスに反映させます。さらに楽しく、笑顔の時間がたくさん増えるような情報発信やサービスを提案します。

調和の食材「味噌」の
パワーをもっと広める

これからの時代は『自然』『IT(テクノロジー)』『人』のこの3つの共存が大切だと考えます。

私は味噌づくりが特に好きです。理由は3つあり、

①五感をフルに使うことで生きている実感(自然と共存している感)が感じられること
②手をかければ、手をかけただけ美味しくなっていくこと
③発酵期間により、食べ方が変わり、味も変化することです。

日本の大切な漢字【和】を表す調和の食材が味噌です。

人生で一度も味噌づくりをする機会が今の現代では失われてきております。SNS(IT)を通じて情報発信する事の大切さや、新しい味噌づくりの価値観を模索しながら、より多くの人にこの味噌づくりを時代に合わせたオンライン上でも強くおすすめし、日本人のソウルフードだと世界に誇れる味噌文化を強く広めます。

老舗の誇りとお客様への感謝の気持ちを忘れず、【時代にあわせた価値ある健康サポート】を提案いたします。

2012

東京にある建設会社の営業を離れ、島津麹店(母の実家)を継ぐ決意を固め、石巻へ。

2013

高校、大学時代から糀製造手伝いはしていたものの、正式に6代目になる為、5代目から季節に合わせた技術継承と心意気を学ぶ。

2014

震災の廃棄品や廃材から、周辺空気が悪化し、糀づくりが思うようにできない時間が続く中、
6代目(見習)として新商品開発、石巻専修大学の坂田教授のご指導をいただく。

2014.11.3

リニューアルオープン 震災を忘れないため3.11の逆日に設定。看板商品『華糀』の誕生。


6代目襲名。
事業統括(父)と親子で新たな挑戦が始まりました。。

島津麹店6代目店主 佐藤光弘